顎関節症とは?~気になる症状と対策について~ | 九大学研都市 | ないとうファミリー歯科クリニック |
こんにちは。九大学研都市の ないとうファミリー歯科クリニックです。
このたびは当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「口を開けるとカクッと音がする」「あごが痛くて食事がしづらい」――そんな症状を感じたことはありませんか? それは 顎関節症(がくかんせつしょう) かもしれません。近年は若い方から中高年まで、幅広い世代で増えている症状のひとつです。
1.顎関節症の主な症状
顎関節症とは、あごの関節やその周囲の筋肉に不具合が起こる病気の総称です。代表的な症状には次のようなものがあります。
✅ 口を開閉すると「カクッ」「ポキッ」「ジャリッ」などの音がする
✅ あごの関節や筋肉に痛みを感じる
✅ 口が大きく開けられない、動かしにくい
✅ 噛むときに違和感やだるさがある
✅ ひどくなると頭痛や肩こりを伴うこともある
これらの症状は「一時的なものだから大丈夫」と思われがちですが、放っておくと食事や会話に支障をきたすほど悪化することもあります。
2.顎関節症の原因
原因はひとつではなく、いくつかの要因が重なって起こることもあります。
- 生活習慣 … 頬杖、片側だけで噛む、うつ伏せ寝などの生活習慣が影響します。
- 歯ぎしり・食いしばり … 夜間など、無意識に強い力が加わることで関節や筋肉に負担がかかります。
- ストレスや緊張 … 精神的なストレスが筋肉の緊張を高め、あごの不調につながります。
- かみ合わせの不良 … 歯ならびや噛み合わせのズレが、関節に負担をかけます。
特に、現代人はスマートフォンやパソコンを長時間使用することで姿勢が前かがみになり、首やあご周りの筋肉に負担がかかりやすいといわれています。
3.顎関節症の治療法
顎関節症は、ほとんどの場合「命に関わる病気」ではありませんが、生活の質を大きく下げてしまうことがあります。ただし、多くのケースでは適切な対処を行えば改善が見込めます。
当院では、まず詳しい問診と検査を行い、症状の原因を探ります。そのうえで、次のような治療やアドバイスを行っています
- 生活習慣の見直し … 頬杖や歯ぎしりなど、あごに負担をかけるクセを改善します。
- マウスピース療法 … 主に、就寝時に装着し、歯ぎしり・食いしばりから関節を保護します。
- 筋肉の緊張をほぐすリハビリ … あごのストレッチやマッサージで改善を促します。
- かみ合わせの調整 … 必要に応じて歯の治療や矯正を行うこともあります。
症状が軽い場合は、無理に治療をせず経過観察を行いながら、日常生活の工夫で改善することも少なくありません。
4.自分でできるセルフケア
ご家庭でも以下のような点に気を付けましょう。
- あごを大きく開けすぎない(あくびの時は手で支える)
- 固すぎるものや長時間のガムを噛んだりすることを控える
- 長時間のスマホ使用を避け、姿勢に注意する
- リラックスを心がけ、ストレスをためない
これらのちょっとした工夫が、症状の悪化を防ぐことにつながります。
5.さいごに
顎関節症は「よくある症状だから大丈夫」と軽く見られがちですが、放置すると慢性化してしまうこともあります。「少し変だな」と感じたときこそ、早めに歯科医院にご相談ください。
ないとうファミリー歯科クリニックでは、患者さま一人ひとりに合わせた診査・診断のもと、適切な治療を行うことで、安心して日常生活を送れるようお手伝いしています。
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