目次
成人矯正とは

成人矯正のメリット
コンプレックスを解消できる
歯並びの悪さが見た目に影響し、自信を失う原因になることがあります。
矯正治療によって歯並びが整うことで、笑顔に自信が持てるようになり、日常生活や人間関係にポジティブな変化をもたらします。
むし歯や歯周病のリスクが減る
歯並びが整うと、歯磨きがしやすくなり、磨き残しが減るため、むし歯や歯周病の予防につながります。
また、噛み合わせが改善されることで、噛む力が分散され、特定の歯への過剰な負担が軽減されます。
これにより、歯の寿命を延ばすことも期待できます。
口臭が改善する
歯並びが悪い場合、歯と歯の間に汚れが溜まりやすく、これが口臭の原因になることがあります。
矯正治療で歯並びが整えば、歯磨きが効率的に行えるようになり、口臭の改善が期待できます。
体全体が健康になる
噛み合わせが良くなることで食べ物をしっかり噛めるようになり、消化吸収が効率化します。
これにより胃腸への負担が軽減されるほか、顎関節症のリスクを下げる効果もあります。
成人矯正のデメリット
歯茎が下がったり、歯根の吸収が起こる場合がある
矯正治療により歯の重なりが解消されると、歯茎が下がったように見えることがあります。
また、歯を動かす際に過剰な力がかかると、歯根が短くなる「歯根吸収」が起こることがあります。
ただし、矯正力を適切に管理すれば、こうしたリスクはほとんど防ぐことが可能です。
治療期間が長く、費用が高額になる
成人矯正は、治療が全体に及ぶ場合、平均2〜3年ほどかかることが一般的です。
また、保険適用外のため治療費が高額になることもデメリットの一つです。特に、小児矯正に比べて費用が高くなる傾向があります。
治療期間が長くなる理由は、歯や周囲組織に負担をかけないよう、ゆっくりと歯を動かす必要があるためです。
短期間で歯並びを整える方法もありますが、歯を大きく削るなどの代償が伴います。
ただし、矯正治療は長期的に見れば、歯の不具合にかかる将来的な治療費を抑えられる可能性があります。
これを考慮すると、一概に「高額」とは言えない場合もあります。
大人の矯正と子どもの矯正の違い
子どもの矯正
子どもの矯正では、成長途中の顎をコントロールしながら治療を行います。そのため、抜歯をせずに矯正を進められるケースが多いのが特徴です。
大人の矯正
大人の矯正は、顎の成長が完了しているため、歯を動かすスペースが足りない場合には抜歯が必要になることがあります。
また、子どもに比べて歯が動きにくいため、治療期間が長くなる傾向があります。
さらに、成人の場合は仕事や家事、育児など忙しい生活の中で矯正治療を続ける必要があるため、治療を負担に感じることもあります。
そのため、生活スタイルに合った治療計画を立てることが重要です。
成人矯正の流れ
初診
歯の状態を簡単に検査し、患者様のお悩みやご希望をお伺いします。
この段階で治療の概要を説明します。
検査
矯正計画を立てるために、以下の検査を行います。
- 歯型の採取(模型用)
- レントゲン撮影
- 口の中や顔の写真撮影
治療方針の決定
検査結果をもとに、治療の方針・期間・使用する装置・費用などを具体的にご説明します。
動的治療の開始
矯正装置を歯に装着し、治療を開始します。
その後、定期的に通院して装置の調整や状態のチェックを行います。
動的治療の終了
歯並びが整ったら、矯正装置を外します。
その後、歯の位置が戻らないよう保定装置(リテーナー)を装着します。
保定治療
保定装置を使用しながら歯の状態を定期的に確認します。
この期間中も定期メンテナンスを行い、歯並びの安定を図ります。
成人矯正は、すべての歯が永久歯に生え変わり、顎の骨の成長が完了した状態で行う矯正治療です。
叢生、八重歯、上顎前突、下顎前突、開咬、過蓋咬合など、患者様それぞれの症状に合わせた治療プランをご提案します。
「矯正は子どもだけのもの」と思われがちですが、成人や高齢の方でも治療は可能です。
ただし、成人矯正では口腔内の健康管理が非常に重要です。
歯や歯ぐきが健康であることが、治療をスムーズに進めるための鍵となります。
矯正治療をお考えの方は、早めにご相談ください。