シーラントってなに?〜効果的なむし歯予防の強い味方〜 | 九大学研都市 | ないとうファミリー歯科クリニック|
みなさま、こんにちは。九大学研都市 ないとうファミリー歯科クリニックです。
ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
みなさんは「シーラント」という言葉を聞いたことがありますか?
シーラントとは、むし歯になりやすい奥歯の噛み合わせの溝に「予防的」に樹脂を流し込んで、むし歯のできやすい箇所をカバーし、むし歯になりにくくする処置のことです。
特に、溝のある歯が生えてくるタイミング(子どもの歯の奥歯や大人の歯の奥歯)で行うことが多く、子どものむし歯予防として広く知られています。
今回は、そのシーラントの利点と欠点について、わかりやすくご紹介致します。
シーラントの利点
1. むし歯予防に効果的
奥歯の溝は深く、歯ブラシの毛先が届きにくいため、どうしても食べかすやプラークがたまりやすくなります。シーラントはこの溝を樹脂でふさぐことで、汚れがたまりにくくなり、むし歯のリスクを大きく減らすことができます。
2. 痛みのない処置
シーラントは歯を削る必要がないため、痛みを伴わず、麻酔も必要ありません。子どもでも安心して受けることができ、歯医者さんに慣れるきっかけにもなります。
3. 処置が短時間で終わる
1本あたり5〜10分程度で終わる簡単な処置です。お子さまの負担も少なく、保護者の方にとっても通院の負担が軽くて済みます。
4. 保険適用で費用も安心
お子さまのシーラント処置は保険適用されることが多く、比較的安価でむし歯予防ができるのも大きなメリットです。
5. フッ素の徐放性
予防的に流し込む樹脂の成分の中にフッ素が含まれており、フッ素が放出されることによって歯の質が強化され、むし歯になりにくくします。
シーラントの欠点・注意点
1. 永久的なものではない
シーラントは数年ですり減ったり、剥がれたりすることがあります。外れてしまうと、逆にその部分に汚れがたまり、むし歯の原因になることもあるため、定期的なチェックが必要です。
2. すでに虫歯になっている歯には使えない
シーラントはあくまで「予防」のための処置です。すでに虫歯ができている歯には適用できません。また、小さな虫歯があるのに気づかずシーラントをしてしまうと、虫歯が中で進行してしまうリスクもあります。
3. 奥歯以外にはあまり効果がない
シーラントは噛み合わせの溝に対して行う処置なので、前歯や滑らかな面には適していません。むし歯になりやすい場所は他にもあるため、あくまで一部分の予防策として考える必要があります。
4. 年齢や歯の状態によってはできない場合も
シーラントは主に大人の歯の奥歯に行われますが、歯が完全に生えていなかったり、咬み合わせに問題がある場合などは、処置が難しいこともあります。
まとめ
シーラントは、簡単・痛みなし・費用負担も少ないという非常に優れたむし歯予防法です。特に、歯みがきが上手にできないお子さまにとっては、むし歯リスクを大きく減らす心強い味方となります。
ただし、万能ではありません。定期的なチェックや日頃の歯みがき習慣とあわせて活用することで、より効果的にむし歯を防ぐことができます。
当院では、お子さまの年齢やお口の状態に応じて、最適な予防処置をご提案しています。お子さまの奥歯が生えてきたタイミングで、ぜひ一度シーラントについてご相談ください。みなさまのご来院をお待ちしております。
九大学研都市 ないとうファミリー歯科クリニック