指しゃぶりや爪を噛む癖が与える影響について | 九大学研都市 | ないとうファミリー歯科クリニック |
今回は、指しゃぶりや爪噛みが子どもの歯並びやお口の発育に与える影響、受診の目安、ご家庭でできる対応について解説します。
■ 指しゃぶりはなぜするの?
指しゃぶりは乳幼児にとって自然な行動です。赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる頃から吸う動きをしており、安心感を得たり、不安を和らげたりするために行うと考えられています。
そのため、乳幼児期の指しゃぶり自体は決して珍しいものではありません。
多くのお子さまは成長とともに自然にやめていきますが、4歳以降も頻繁に続く場合は歯並びや噛み合わせへの影響が現れることがあります。
■ 指しゃぶりが歯並びや顎の成長に与える影響
指しゃぶりが長期間続くと、歯や顎に持続的な力が加わります。成長期の子どもの骨や歯は柔らかいため、少しずつ歯並びや顎の形に影響が出ることがあります。
代表的な影響として次のようなものがあります。
① 出っ歯(上顎前突)
指を吸う力によって上の前歯が前方へ押し出され、いわゆる「出っ歯」になることがあります。
② 開咬(かいこう)
奥歯を噛んでも前歯が閉じず、上下の前歯の間に隙間ができる状態です。指しゃぶりによる不正咬合の代表例として知られています。
③ 上顎の幅が狭くなる
指しゃぶりによって舌の位置が低くなり、頬の筋肉の圧力が優位になることで、上顎の歯列が狭くなることがあります。
④ 交叉咬合(こうさこうごう)
上顎の幅が狭くなることで、上下の歯の噛み合わせが横方向にずれる場合があります。
このような不正咬合は見た目だけの問題ではありません。噛みにくさや発音への影響を生じることがあり、将来的に矯正治療が必要になるケースもあります。
■ 爪噛みは歯並びに影響する?
爪を噛む癖(咬爪癖:こうそうへき)も比較的よく見られる習癖です。
爪噛みについては、指しゃぶりほど歯並びとの関連が明確ではないとされています。しかし、繰り返し強い力が前歯に加わることで、
・歯がすり減る
・歯が欠ける
・歯ぐきに負担がかかる
といった影響が生じる可能性があります。
また、爪には細菌や汚れが付着しているため、お口の中へ細菌を持ち込む原因になることもあります。
爪噛みはストレスや緊張、不安などの心理的な要因と関係することもあるため、無理にやめさせようとするのではなく、背景にある原因にも目を向けることが大切です。
■ 指しゃぶり・爪噛みはいつまで様子を見てよい?
指しゃぶりは3歳頃までであれば生理的な行動としてみられることが多く、過度に心配する必要はありません。
しかし、
・4歳を過ぎても習慣的に続いている
・前歯の噛み合わせに変化が見られる
・永久歯が生え始めてもやめられない
このような場合は歯科医院への相談をおすすめします。
早い段階で対応することで、歯並びや顎の成長への影響を最小限に抑えられる可能性があります。
■ ご家庭でできる対応
お子さまの癖をやめさせようとして、強く叱ったり無理に我慢させたりすると、かえってストレスとなり逆効果になることがあります。
まずは、
・癖が出やすい場面を観察する
・できたことをしっかり褒める
・安心できる環境を整える
ことを心がけましょう。
また、指しゃぶりが安心感を求める行動である場合には、親子のスキンシップを増やすことも有効です。
手をつないで散歩をしたり、指遊びをしたり、絵本を読みながら手に触れたりするなど、指を使った親子のコミュニケーションを楽しむことで、お子さまの安心感につながることがあります。
歯科医院ではお口の発育状態を確認しながら、必要に応じて生活指導や習癖改善のサポートを行っています。
■ まとめ
指しゃぶりや爪噛みは、多くのお子さまに見られる習癖です。しかし、長期間続く場合は歯並びや噛み合わせ、顎の成長に影響を及ぼすことがあります。
特に指しゃぶりは、出っ歯(上顎前突)や開咬、交叉咬合などの不正咬合と関連することが知られており、成長に合わせた適切な対応が大切です。
お子さまのお口の発育は一人ひとり異なります。
「指しゃぶりがやめられない」「爪噛みで歯並びへの影響が心配」といった場合は、お気軽にご相談ください。
ないとうファミリー歯科クリニックでは、定期検診では歯並びだけでなく、顎の成長やお口の機能も確認しながら、お子さまの健やかな成長をサポートいたします。
福岡市西区 九大学研都市
ないとうファミリー歯科クリニック

